🚀 01. クイックスタート (Getting Started)

TrueCostAuto を初めて利用する際に知っておくべき基本事項。
TrueCostAuto へようこそ!本ガイドでは、3 分で「全ライフサイクル保有コスト(TCO)」の考え方を理解し、最初の愛車の登録とコスト精密診断を素早く完了させる手順を解説します。


📑 本ガイドの目次

  1. TrueCostAuto とは?
  2. なぜ車両本体価格だけでなく TCO を見るべきなのか?
  3. 利用地域と単位プリセットの設定 (Presets)
  4. 3 ステップで最初の愛車を登録する
  5. 最初の維持費精密診断を開始する

1. TrueCostAuto とは?

TrueCostAuto は、車の購入を検討している方や愛車のオーナーのために開発された**「自動車全ライフサイクル真の保有コスト(TCO)分析・購入判断支援ツール」**です。

多くの人は車を購入する際、「車両本体価格がいくらか」「頭金や月々のローン返済額がいくらか」ばかりに目を向けがちです。しかし、購入後の長い年月の間に発生する以下の費用は見落とされがちです:

  • **車両の減価償却(リセールバリューの下落)**はどれほど大きいのか?
  • 自動車保険、定期点検整備、駐車場代、高速道路料金は年間でいくらかかるのか?
  • EV(電気自動車)で浮く燃料代は、高い車両価格や保険料の差額を回収できるのか?
  • 一括購入した数百万円の資金を資産運用に回していたら得られたはずの利息はいくらか?

TrueCostAuto は、これらの疑問に明快に答えるために誕生しました。厳密な財務データモデルに基づき、見えにくく分散しがちな維持費のすべてを 1 つの明瞭な収支計算書にまとめ、納得感のある賢明なクルマ選びをサポートします。


2. なぜ車両本体価格だけでなく TCO を見るべきなのか?

自動車業界における TCO (Total Cost of Ownership:総所有コスト) とは、ディーラーから車を出庫させたその日から、最終的に売却または廃車にするまでに愛車のために支払う**「すべての純コスト」**を指します。

維持費を氷山に例えると:

  • 🏔️ 水面から見えている氷山の一角:車両本体価格、自動車税・環境性能割、納車諸費用。
  • 🌊 水面下に沈む巨大な氷の塊:
    • 資産の減価償却:数年後に車を手放す際の下落損失(通常、最も大きな隠れコスト);
    • 燃料費・電費:毎年のガソリン代や充電費用;
    • 固定費:毎年の任意保険・自賠責保険、定期点検・車検、消耗品交換費用;
    • 運行雑費:高速道路料金、駐車場代、洗車代;
    • 資金の機会費用と金利:オートローンの支払利息、または一括購入資金を運用していれば得られたはずの利息収入。
Note

「車両本体価格が 50 万円安い」ガソリン車であっても、燃費の悪さや値落ちの速さによって、5 年間乗った後の総支出が同クラスのハイブリッド車や EV より数十万円高くなるケースは珍しくありません。逆に、リセールバリューが極めて高く維持費が安い車種は、購入時の値引きが少なくても長期的に見れば大幅に節約できることがあります。これこそが TCO を精密計算する最大の価値です。


3. 利用地域と単位プリセットの設定 (Presets)

TrueCostAuto を初めて起動したら、まずプリセット画面でお住まいの国・地域を確認することをおすすめします。これにより、地域の実際の市場相場に合わせた計算が行われます:

プリセット画面と地域設定 (Presets)

  1. 画面下部ナビゲーションバー中央の 「プリセット (Presets)」 タブをタップします(上図の赤枠参照);
  2. 「地域プリセット (Regional Presets)」 ドロップダウンから、実際にお車を利用される国・地域を選択します(例:日本、アメリカ、中国、ドイツ、イギリスなど);
  3. 選択すると、現地の通貨記号(¥ / $ / € 等)、計量単位(km / mi、L / gal、km/L、kWh/100km 等)、標準ガソリン価格、充電単価、一般的な税制モデルが自動適用されます;
  4. 詳細な微調整(初期設定時はスキップ可能):地域設定後、より細密な独自レポートを作成したい場合は各パラメータを手動調整できます。ただし初回利用時は標準値のままで十分ですので、そのままスキップし、後から複数車種の比較時に調整することをおすすめします。
Tip

「表示言語」と「利用地域」は完全に独立して設定できます:

  • 利用地域 (Region):愛車にかかる物理的な支出環境(通貨、ガソリン・電気代、税制、リセール相場傾向など)を決定します;
  • 表示言語 (Language):アプリ内の文字表示言語のみを決定します。

活用例:例えばアメリカ在住で現地で車を購入・維持しているが、アプリは日本語で利用したい場合、「プリセット (Presets)」の地域を 「United States(米国)」 に設定し、アプリ設定の言語を 「日本語」 に設定します。これにより、使い慣れた日本語 UI のまま、米国のガソリン単価、ドル建て計算、マイル換算に基づく 100% 正確な試算が可能になります。


4. 3 ステップで最初の愛車を登録する

地域を設定したら、さっそく愛車のプロファイルを作成してみましょう:

ステップ 1:基本情報とパワートレインの選択

  • 「ガレージ (Garage)」 画面に入り、右下の青い浮動 「+」 ボタンをタップします(下図の矢印参照):

ガレージ画面右下の車両追加ボタン (+)

  • 車両の名称を入力します(例:「プリウス Z (2.0L HEV)」や「Model Y RWD」など);
  • パワートレイン(動力方式)を選択:
    • 電気自動車 (EV):電費と電気料金のみ考慮;
    • ガソリン車 (ICE):実測燃費とガソリン価格を基準に計算;
    • プラグインハイブリッド (PHEV):「EV 走行比率」をスライダーで設定可能(例:日常通勤は 80% 電気、休日のロングドライブは 20% ガソリンなど);
  • 新車 か 中古車 かを選択(中古車の場合は新車の購入時諸税が調整され、減価償却カーブが緩やかになります)。

ステップ 2:購入費用の入力

  • 車両の実際の**車両本体価格(値引き後支払価格)**を入力します;
  • 選択地域に応じて、各種諸費用・税金や初年度保険料が自動概算されます。見積書をお持ちの場合は、手動で金額を微調整することも可能です;
  • 国や自治体のエコカー補助金・下取り値引きがある場合は「補助金 / 値引き」欄に入力すると、総額から自動的に差し引かれます。

ステップ 3:利用プランの設定

  • 年間想定走行距離:自家用車の標準的な目安は 8,000 〜 15,000 km/年程度です;
  • 保有予定年数:例として 3 年、5 年、または 8 年などを設定します;
  • 個別の主観評価スコアを調整しない場合は、この時点で右上の 「保存 (Save)」 をタップすれば車両プロファイルの作成が完了します!

ステップ 4(任意):主観評価ファクターの採点 (Factors)

このステップは任意設定です。ご自身の好みに応じて設定してください:

主観的評価ファクターの採点 (Factors)

  • なぜ主観評価が必要なのか?
    クルマ選びはコスト計算(経済的な合理性)だけでなく、乗る人の主観的なフィーリングや愛着も非常に大切です。「バッテリーの安全性」に強い安心感を求める、「内外装デザインや HUD(ヘッドアップディスプレイ)」に惚れ込んでいる、「ブレーキのフィーリング」が気になるなど、特定項目について加点・減点できます;
  • スコア範囲と影響:
    調整範囲は -10 〜 +10(0 点は中立・影響なし)。この調整値は、後述の PRS(購入総合推奨スコア) に反映され、よりご自身の感性に寄り添った総合判定を導き出します;
  • 初回利用時のアドバイス:
    初回は無理に入力せず初期値(0)のままで問題ありません。右上の 「保存 (Save)」 をタップして完了し、後日複数車種を本格的に比較検討する際に調整してください。

5. 最初の維持費精密診断を開始する

保存すると、自動的に 「ガレージ (Garage)」 画面に戻ります。追加した車両カードの右下にある 「分析 (Analysis >)」 ボタンをタップしてください:

ガレージカード右下の分析ボタンをタップ (Analysis)

タップすると、TrueCostAuto が瞬時に多面的な維持費精密診断ダッシュボードを展開します:

💡 ヒント:カードをクリックするとモーダルが開き、自由にスクロールして閲覧できます

  • 📊 資産収支コアダッシュボード (TCO Overview):
    • 真の純支出 (True Net Cost):初期費用と日々の維持費の合計から将来のリセールバリュー(残価)を差し引き、機会費用を加算した「実質的な保有総負担額」;
    • 日次・月次・km 単価:1 日あたりのコスト(例:1,200 円/日)、1 か月あたりの維持費(例:36,000 円/月)、1 km 走行あたりの総合単価(例:32 円/km)を直感的に把握;
    • 乗り出し費用:車両本体価格、諸税、初年度保険料、登録手数料を合算した初期支払い総額。
  • 📉 費用構造と詳細ブレークダウン:
    • 年間運行コスト (Annual Operating Costs):ガソリン・充電代、高速道路料金、定期点検整備費、任意保険料、駐車場代などの内訳;
    • 減価償却とリセールバリュー試算 (Depreciation & Residual):車種区分、年数、残価率モデルに基づき、各年ごとの売却予測価格と値落ちカーブを動的にシミュレーション;
    • 見えない機会費用 (Hidden Costs):購入資金を運用していれば得られたはずの資産運用利息の機会損失を評価し、真の財務コストを再現。
  • 🎯 多面的体験と乗り換え診断:
    • 主観評価サマリー (13 Factors):設定した安全性、乗り心地、機能美などの主観メリット・デメリットを一覧化;
    • 年間支出ドーナツグラフ (Expenditure Breakdown):減価償却、エネルギー費、固定費などの構成比率を視覚化;
    • 5 次元健全度レーダーチャート:「減価償却コントロール、エネルギー効率、維持費負担、リセールバリュー、信頼耐久性」の 5 つの軸で総合評価;
    • 保有年数推移と乗り換え推奨年:1 〜 9 年間の平均年間コストの逓減推移をグラフ化し、最も経済効率の高い「ゴールデン乗り換え年」を提示。

おめでとうございます!これで TrueCostAuto の基本操作はマスターできました。続いて 02. ガレージと車両管理 をお読みいただき、ローン設定の微調整や複数台の候補車管理についてさらに詳しく確認してみましょう。