🚗 02. ガレージと車両管理 (Garage & Vehicles)

検討中の愛車プロファイルを構築・一括管理する。
車の購入を検討する際、多くの方は複数の気になる候補車種の間で頭を悩ませます。TrueCostAuto の「ガレージ」機能は、あなた専用のクルマ選びメモであり、シミュレーションの実験場です。


📑 本ガイドの目次

  1. 車両プロファイルの追加・編集・整理
  2. 3 大パワートレイン別の設定ポイント
  3. 新車 vs. 中古車:重要な設定の違い
  4. 乗り出し価格、補助金・値引き、オートローン設定
  5. 年間想定走行距離と保有年数の賢い計画
  6. ガレージ登録台数と複数台の切り替え

1. 車両プロファイルの追加・編集・整理

TrueCostAuto では、候補車種や現在所有している愛車のそれぞれを、独立した車両プロファイル (Vehicle Profile) として保存できます。

ガレージカードの左スワイプクイックメニューと車両追加

  • 新規車両の追加:画面下部のアクションバー中央にある青い 「+」 ボタンをタップし、ガイダンスに沿って入力するだけで素早くプロファイルを作成できます;
  • 左スワイプによるクイック操作:ガレージの車両カードを左へスワイプ (Swipe Left) すると、3 色のクイック操作パネルが展開します(詳細画面を開く必要がありません):
    • 📋 車両の複製 (Duplicate):上部の青色ボタンをタップすると同一車両の完全なコピーを作成できます。同じ車種でグレード違いやローン条件の違いを比較する際に便利です;
    • ✏️ パラメータの編集:左下のオレンジ色の鉛筆アイコンをタップすると、その車両の編集画面に直接遷移し、車両価格や保険料、燃料単価をいつでも変更できます。変更後は全分析データが即座に再計算されます;
    • 🗑️ 車両の削除:右下の赤色ゴミ箱アイコンをタップすると、その車両をガレージから削除できます。

2. 3 大パワートレイン別の設定ポイント

パワートレインの種類によってエネルギー消費の計算方式や減価償却の傾向は大きく異なります。TrueCostAuto ではそれぞれに最適化された計算モデルを用意しています:

2.1 電気自動車 (EV)

電気自動車 (EV) の電費と航続距離達成率設定

  • 電費 (Electricity Consumption):カタログ値または日常の実測電費を入力します(例:一般的なコンパクト EV は 13 〜 17 kWh/100km 前後)。プラス・マイナスボタンでの微調整やクイック設定ボタン(12、15、18、22)に対応;
  • 航続距離達成率スライダー (Range Efficiency %):直感的なスライダーを動かすことで、冬場の低温による航続距離低下や高速道路走行、エアコン使用時のリアルな電費悪化をシミュレーションできます(例:81% に設定すると、自動的に実効電費 18.5 kWh/100km に換算表示);
  • 日常の充電電気料金:車両カード側では電費のみを設定し、基準電気料金は画面下部ナビゲーションバーの 「プリセット (Presets)」 画面で一括管理します(自宅の深夜電力中心なら安価に、公共の急速充電器中心なら高めに設定)。

2.2 従来のガソリン車 (Gas / ICE)

ガソリン車 (Gas) の燃費設定

  • 実測燃費 (Fuel Consumption):実情に近い実測複合燃費を入力します(オーナーコミュニティのクチコミなどを参考に設定)。微調整ボタンや排気量別クイック設定(例:6、8、10、15 L/100km)を利用可能;
  • 基準ガソリン価格:燃費は車両ごとに設定し、ガソリン単価はナビゲーションバーの 「プリセット (Presets)」 画面で一括管理されます。選択地域に応じた市場平均単価があらかじめ登録されていますが、よく行くガソリンスタンドの価格に合わせて手動微調整も可能です。

2.3 プラグインハイブリッドおよびレンジエクステンダー (Hybrid / PHEV)

ハイブリッド (Hybrid) のエネルギー消費と EV 走行比率設定

PHEV の最大の特徴は「電気でもガソリンでも走れる」点にあり、保有コストはユーザーの日常の使い方に大きく依存します:

  • デュアル燃費基準の設定:EV 走行時の電費 (kWh/100km) とハイブリッド走行(バッテリー枯渇時)の燃費 (L/100km) を両方入力でき、EV 部分には達成率スライダーも適用可能;
  • EV 走行比率スライダー (EV Usage Ratio %):直感的なスライダーで日常の利用比率を設定します:
    • 街乗り・通勤中心:自宅で毎日充電できロングドライブが少ない場合、EV 80% 〜 100% に設定することで日々の燃料費を大幅に圧縮できます;
    • 自宅充電なし・長距離中心:自宅に充電設備がない、または高速道路での遠出が多い場合、Gas 70% 〜 80% に設定することで実質ガソリン車として運用した際のリアルな費用を算出できます。 システムは設定された比率に基づき、電気代とガソリン代を自動的に加重平均して合算します。
💡 ガソリン単価や電気料金はどこで設定する?

個別の車両プロファイルでは車両自身の燃費・電費のみを指定します。全体の基準ガソリン価格 (Fuel Price)、基準電気料金 (Electricity Price)、および高速道路利用割合と通行料金は、画面下部の 「プリセット (Presets)」 ➔ 「Cost & Price Benchmarks (コストと基準価格)」 で設定します(下図参照)。ここで値を変更すると、ガレージ内のすべての関連車種の燃料費が瞬時に自動再計算されます。

Presets プリセットでのガソリン価格・電気料金基準設定


3. 新車 vs. 中古車:重要な設定の違い

車両を登録する際、「新車」か「中古車」かを正しく選択してください。税金と減価償却モデルに大きな違いが生じます:

比較項目新車 (New Car)中古車 (Pre-owned Car)
購入諸税地域の新車税制に基づき全額計算(エコカー減税などは自動反映)新車の初回購入諸税が免除され、名義変更諸費用のみ計算
初回減価償却初期の急激な値落ち(新車 1 年目で通常 15% 〜 25% の下落)を経験初年度の急落期を回避し、緩やかな値落ちカーブからスタート
初年度保険車両本体価格の満額を基準に車両保険に加入するため保険料は高め中古車の実勢査定額に基づき算出されるため保険料が割安

4. 乗り出し価格、補助金・値引き、オートローン設定

車の購入時に支払う初期費用にはさまざまな内訳が含まれます。TrueCostAuto はこれらを明快に分解します:

4.1 車両本体価格と乗り出し諸費用

  • 実質車両購入価格:ディーラーからの値引き後の最終車両本体価格;
  • 自動車税・各種法定諸費用:システムが自動試算しますが、手動での上書きも可能です;
  • 初年度任意保険料:対人対物賠償責任保険および車両保険などを含みます;
  • 登録諸費用・手数料:ナンバー取得費用や納車関連の諸手数料;
  • 国・自治体補助金 / 下取り値引き:エコカー補助金や下取り査定額を差し引き、実際に手元から出ていく実質現金支出を算出します。

4.2 一括購入 vs. オートローン(分割払い)

一括購入とオートローンではどちらが得でしょうか?TrueCostAuto は金利負担を明確に可視化します:

  • 頭金(金額または比率):購入時の自己資金支払額を設定(例:30% または 50%);
  • ローン返済期間:12 回、24 回、36 回、60 回などの一般的な分割期間を選択可能;
  • 実質年率 (Loan Interest Rate):💡 注:基準ローン金利は画面下部の 「プリセット (Presets)」 ➔ 「Financial Considerations (金融基準)」 の全体設定を継承します。検討中の車種にメーカー特別低金利キャンペーン(例:残価設定ローン 1.9% や金利 0%)が適用される場合は、その車両プロファイル内で個別に上書き設定できます。 システムは返済期間中に支払う利息の総額を自動算出し、保有期間全体のコストに年割りで配分します。

5. 年間想定走行距離と保有年数の賢い計画

年間の走行距離と保有期間の長さは、「EV とガソリン車のどちらが得か」を決める決定的な鍵となります。

💡 全体基準と個別微調整

画面下部の 「プリセット (Presets)」 には、デフォルトの基準年間走行距離と基準保有年数が設定されており、ガレージ内の全車種を同一条件下で公平に比較できます。特定の車だけ異なる走行環境で試算したい場合は、車両プロファイルごとに独立した調整が可能です。

  • 年間想定走行距離 (km/年):
    • 8,000 km 未満:近所のお買い物や週末利用など低頻度。ガソリン代の絶対額が少ないため、EV の燃料代節約効果で高い初期車両価格差を回収するのは難しくなります;
    • 15,000 〜 20,000 km:標準的なファミリーカー。EV やハイブリッドの優れた燃費・電費による節約効果が顕著に現れ始めます;
    • 30,000 km 以上:通勤距離が長い方や日常的に長距離移動する方。EV の圧倒的に低い走行単価が莫大な長期経済メリットをもたらします。
  • 保有予定年数 (年):
    • ご自身のこれまでの乗り換え習慣に合わせて設定します(例:3 年、5 年、8 年など)。長く乗り続けるほど、購入時の初期費用や初期減価償却が 1 年あたりに薄く分散されます。

6. ガレージ登録台数と複数台の切り替え

  • 無料版 (Free):ガレージ内に同時に 2 台 の車両プロファイルを保存可能。本命と対抗の 2 車種をじっくり比較したい一般的なユーザーに最適です;
  • プロ版 (Pro):最大 16 台 までの大容量保存に対応。複数クラスの横断比較、家族全員の所有車両の一元管理、クルマ好きの詳細な研究用途に威力を発揮します。

プロファイルの作成が完了したら、ガレージ内の任意の車をタップして詳細分析を確認できるほか、画面下部の 「比較」 タブから複数台を並べた比較アリーナへ進むことができます。詳細は次の 03. 保有コスト分析とインサイト をご覧ください。